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草津温泉 「山本館」

草津温泉のシンボルである湯畑の前に、ひときわ目立つ江戸時代旅籠調の旅館「山本館」。近代化する街並みの中で、昔懐かしい日本建築の風情を今もなお残している。渋く品格があるのは外観だけではなく、館内に一歩入ると風格ある兜や、歳月に磨かれて渋く輝く床柱など、どこをとっても純和風の雰囲気のある造りだ。

脱衣所は真新しいが、温泉を覗くと思わず感嘆のため息が漏れる。総檜造りの内湯で、白濁しつつもエメラルドグリーンがかかった美しい色合いのお湯だ。やや熱めのお湯は、酸性で体の奥底まで染み渡ってくる。男湯の壁には大きな絵が掛けられており、それが湯面に映っている。女湯には絵はないが、鹿鳴館調のアーチ型の窓があり印象深い。

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